殺虫剤 害虫駆除以外にミツバチや鳥類にも影響!?ネオニコチノイド

 世界でもっとも一般的に使用されている農薬。

ネオニコチノイドというのをご存じでしょうか?

 

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ネオニコチノイドとは

クロロニコチニル系殺虫剤の総称で、化学的にはニコチンに関連する殺虫剤の一種です。

ネオニコチノイドの一般的な使われ方は、種そのものに組み込まれ
発芽して成長する際に植物内に広がることで、害虫から身を守るようにできています。

植物体への浸透移行性があり残効が長い利点があり、
殺虫剤の散布回数を減らせるという点から、1990年頃から使用が急増しています。

なお、この農薬、
世界100カ国以上で販売されています。もちろん日本でも使われています。

主な使用用途は、水稲、果樹、花卉、野菜、茶葉とのことから
口入れるほとんどのものに「ネオニコチノイド」が使用されている。

と考えてもおかしくはないくらい、浸透しています。

ネオニコチノイドによる異変とは?

もともとは、農作物に害虫「カメムシ、カイガラムシ、アブラムシ、ウンカ、ヨコバイなど」
から身を守るものです。

 

ただ、ミツバチの大量死という悲劇が起こり
「リンゴ」や「梅」が受粉しないという実害が出ています。

このネオニコチノイドを含んだ「花粉や蜜」をミツバチが
体内に入れることで、大量死しているのではないか?という学説が出ています。

実際、ミツバチが減少しているのも事実です。

 

また、それ以外にも、
種を直接食べたり餌にしたりする可能性のある鳥や他の生物にも影響が
出ているのではないか?という研究発表も出ています。

各国の対応状況

・ヨーロッパ(欧州連合:EU)

被害拡大を防止のため、原因の一つであると考えられるネオニコチノイド系農薬に対する
規制を実施するなどの対策が講じている。

・フランス

2020年7月から全面禁止予定

・アメリカ

2015年、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)はスルホキサフロル製剤の登録を取消、販売禁止

・日本

ネオニコチノイド系の農薬のうち、イミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム、ジノテフラン、ニテンピラム、アセタミプリド及びチアクロプリドの7種が使用可能。

なお、ミツバチによる受粉が結実に必要なリンゴや梅などの果樹栽培を行っている地域を中心に、一部の農業協同組合(JA)や自治体には開花期のネオニコチノイド系殺虫剤散布の自粛を農家に呼びかけているところもあるとのこと。

 

まとめ

私も家で、農作物を育てていますが、とにかく虫がすごくつきます。

庭先でやるレベルであれば、手でつまんだり、牛乳かけたりして
対処することが出来ますが

農作物を売って生計を立てるほどの広大な土地をお持ちの方では
農薬を使うのは致し方ないかな?と思えます。

 

ただ、農薬が、害虫だけでなく
「みつばち」や「とり」等、他の生命体に影響が出て
生態系そのものが崩れる可能性が出てきています。

参考URL

・Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%81%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89#%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%BD%B1%E9%9F%BF

・ZIGMODO
https://www.gizmodo.jp/2020/08/popular-pesticides-are-killing-birds-too.html

 

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