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まどマギ映画では『叛逆の物語』が興行収入20.8億円を記録し、前後編2作の公表値合計11.2億円から大きく伸びました。
2026年8月28日には正統続編『ワルプルギスの廻天』も公開済みですが、2026年8月30日時点では公開直後のため、最終的な興行収入はまだ判断できません。この記事では歴代劇場版の数字を同じ軸で整理し、シリーズ人気がどのように成長したのかを見ていきます。
まどマギ映画の売上はいくら?歴代興行収入を一覧で確認
「まどマギ映画はどれくらい売れたのか」を知りたい場合、まず映画館でのチケット収入を示す「興行収入」と、シリーズ全体の売上を分けて考えることが大切です。
確認できる劇場版の主な興行成績を整理すると、次のようになります。
| 作品 | 公開日 | 確認できる興行収入 | ポイント |
| 『[前編]始まりの物語』 | 2012年10月6日 | 5.7億円 | 2013年2月末時点の公式公表値 |
| 『[後編]永遠の物語』 | 2012年10月13日 | 5.5億円 | 2013年2月末時点の公式公表値 |
| 『[新編]叛逆の物語』 | 2013年10月26日 | 20.8億円 | 深夜アニメ発映画として当時初の20億円突破 |
| 『〈ワルプルギスの廻天〉』 | 2026年8月28日 | 公開直後のため未確定 | 『叛逆の物語』の正統続編 |
前編と後編については、アニプレックスの商品案内で2013年2月末時点に前編5.7億円、後編5.5億円と説明されています。2作品を合計すると11.2億円です。
一方、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』は最終的に20.8億円を記録しました。日本映画製作者連盟の2013年興行収入資料でも、邦画15位として20.8億円が掲載されています。
ここで数字を比較すると興味深いことが分かります。
『叛逆の物語』1作品の20.8億円は、前編5.7億円と後編5.5億円を合わせた11.2億円の約1.86倍です。
単純計算では約85.7%多い数字になります。
もちろん、前後編はテレビシリーズを再構成した作品であり、『叛逆の物語』は完全新作なので、同じ条件の映画として単純比較することはできません。
それでも「テレビシリーズを劇場で振り返る段階」から、「新しい物語を見るために劇場へ行く段階」に移ったことで、市場規模が一段大きくなったことは数字から読み取れます。
これは、まどマギ映画の人気を考えるうえで非常に重要なポイントです。
なお、ここでいう20.8億円はあくまで『叛逆の物語』の興行収入です。
Blu-ray・DVD、動画配信、グッズ、ゲーム、イベントなどを含む『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズ全体の売上が20.8億円という意味ではありません。
検索すると「まどマギ 売上」「まどマギ 映画 売上」といった言葉が使われますが、数字を見るときは「何の売上なのか」を切り分ける必要があります。
『叛逆の物語』の興行収入20.8億円はなぜ大きな記録だった?
『叛逆の物語』の20.8億円が注目された最大の理由は、深夜テレビアニメから始まった劇場作品として、当時初めて興行収入20億円を突破したことです。
2013年10月26日に公開された同作は、同年12月31日までの67日間で興行収入20億287万9400円に到達しました。
この時点の観客動員数は145万1121人です。2014年1月7日に報じられた段階でも上映は続いており、年明けから新たな上映館が加わるロングランとなっていました。
公開から約2か月で145万人以上が映画館へ足を運んでいたことになります。
最終的な2013年の邦画興行収入ランキングでは、『叛逆の物語』は20.8億円で15位に入りました。したがって、以前の記事で使われていた「10位台に入るとみられる」という表現は当時の予測でしたが、その後の集計でも実際に15位となっています。
この点は時系列を分けて理解する必要があります。
2014年1月初旬の報道時点ではランキングが確定しておらず、「10位台になる可能性がある」という見通しでした。
その後に公表された年間データでは15位だった、という流れです。
数字の意味をさらに理解しやすくするため、当時の深夜アニメ発映画を振り返ってみましょう。
『劇場版 涼宮ハルヒの消失』が約8億円、『映画けいおん!』が19億円を記録し、その流れの先で『叛逆の物語』が20億円を超えました。
つまり、まどマギだけが突然巨大な市場を作ったのではありません。
2010年代前半には、テレビの深夜帯を中心に支持されたアニメ作品でも、熱心なファンを映画館へ呼び込めれば大型興行を成立させられる環境が形成されつつありました。
『叛逆の物語』は、その流れが20億円という分かりやすい大台へ到達した象徴的な作品だったと考えられます。
さらに2013年は、『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』も10億円を超えています。
深夜アニメ映画が一部のファンだけを対象とした小規模市場ではなく、映画興行の中で無視できない規模へ育っていた時期でした。

私が特に注目したいのは、前後編合計11.2億円から、完全新作1作品で20.8億円まで拡大した点です。
前後編は2011年放送のテレビシリーズ全12話を再編集し、新規カットを加えた作品でした。一方で『叛逆の物語』は、その続きとなる新しい物語です。アニプレックス自身も前後編について、2013年2月末時点で前編5.7億円、後編5.5億円という好成績を残したと説明しています。
映画館で作品を振り返りたいファンと、「まだ知らない続きを見たい」ファンでは、劇場へ向かう動機の強さが変わります。
私は、この違いが興行規模の拡大にも表れていると考えています。
前編・後編から『叛逆の物語』まで売上はどう伸びた?
まどマギの劇場展開は、いきなり20億円規模の映画から始まったわけではありません。
最初の劇場作品は、テレビシリーズを再構成した『[前編]始まりの物語』と『[後編]永遠の物語』でした。
前編は2012年10月6日、後編はその1週間後となる10月13日に公開されています。
アニプレックスによると、2013年2月末時点の興行収入は前編5.7億円、後編5.5億円でした。2作合計では11.2億円です。
そして約1年後の2013年10月26日、完全新作となる『[新編]叛逆の物語』が公開されました。
前後編と『叛逆の物語』の違いを売上面から考える場合、「作品数」だけを見るのではなく観客が映画館へ行く理由がどう変わったのかを見ると分かりやすくなります。
前後編は、すでにテレビで放送された物語を劇場用に再構成した作品です。
もちろん映画館ならではの映像や音響、新規要素には価値がありますが、物語の大筋を知っている視聴者も多かったはずです。
それに対して『叛逆の物語』は、テレビシリーズと前後編の先にある完全新作でした。
暁美ほむらを軸に物語が大きく動き、シリーズを追ってきた人にとって「劇場で続きを確認する」意味が非常に強い作品になっています。
この違いを数字にすると、前後編の公表値合計11.2億円に対して『叛逆の物語』は20.8億円です。
1本だけで約1.86倍ですから、劇場版シリーズが単なるテレビ作品の再編集から、新作そのものを大規模に展開できるIPへ変化したと見ることができます。
ただし、「前後編から人気が85.7%増えた」と単純に結論づけるのは適切ではありません。
公開条件や上映期間、作品内容が異なるためです。
数字が直接示しているのは、「前後編2作品の確認できる公表興収よりも、後発の完全新作1作品の興収のほうが大幅に大きかった」という事実です。
この区別は大切です。
データは便利ですが、条件をそろえずに比率だけを見ると、実際以上に強い結論を出してしまう可能性があります。
それでも、まどマギという作品に対して「続きなら映画館へ見に行きたい」と考える人が非常に多かったことは、20.8億円という結果から十分読み取れるでしょう。
さらに『叛逆の物語』では、公開後も観客を劇場へ呼び込む取り組みが続きました。
2013年末を越えて上映が継続し、2014年1月11日からは新たな上映館も加わっています。20億円突破が報じられた時点では、新規46館を含め全国59館で上映される予定とされ、来場者向けの特製ミニクリアファイルも用意されました。
映画興行では、公開初週に大きく稼ぐ作品もあれば、口コミやリピーターによって長期間数字を積み重ねる作品もあります。
『叛逆の物語』は後者の性格も強かったと考えられます。
特に本作は、一度見ただけでは判断しきれない場面や、登場人物の選択について考察したくなる構成です。
そこに来場者特典や追加上映などのきっかけが重なり、「もう一度見たい」という作品側の性質と「もう一度劇場へ行く理由」が結びついたのでしょう。
来場者特典だけで20億円に達したと見るのも、逆に作品内容だけで達成したと見るのも単純すぎます。
作品そのものの再鑑賞性と、長期的に関心を維持する興行施策がかみ合った結果と考えるのが自然です。
まどマギ映画の人気は売上から何が分かる?
まどマギ映画の数字から見えてくるのは、単なる「ファンの人数」だけではありません。
私は、シリーズの強さは一人ひとりのファンが作品に関わる深さにもあると考えています。
『叛逆の物語』は2013年12月31日までの67日間で145万1121人を動員し、20億287万9400円に到達しました。年明けになっても追加上映が予定される状況だったため、公開初期だけで需要を使い切った映画ではありませんでした。
ここで前後編の数字と合わせて見ると、シリーズ人気の成長過程がさらに明確になります。
まず、テレビシリーズを再構成した前後編でも合計11億円を超える需要がありました。
そのファン基盤を土台に完全新作を投入すると、一作品で20.8億円まで拡大しました。
そして、それから約13年後に正統続編を全国劇場で公開できるところまでシリーズが続いています。
一般的な商品であれば、「一度大ヒットした」ことと「10年以上経過した後にも新商品を大規模展開できる」ことは別問題です。
コンテンツでも同じで、過去に20億円を記録したからといって、自動的に十数年後まで強い需要が残るわけではありません。
その意味では、『ワルプルギスの廻天』の存在自体が、まどマギの長期的なブランド力を見る材料になります。
公式サイトでは『ワルプルギスの廻天』を『叛逆の物語』の「正統なる続編」と位置づけ、2026年8月28日に公開しました。シリーズとして初めてIMAX版も同時公開されています。
さらに公開初日には午前0時からの最速上映が実施され、先着・週替わりの来場者特典も用意されました。
『叛逆の物語』の時代にも来場者施策が行われていましたが、2026年の新作でも「劇場で体験する価値」と「継続して足を運ぶきっかけ」を組み合わせる構造が見られます。
ここには、13年前から続くまどマギと映画館の相性の良さが表れていると感じます。

もう一つ重要なのが、まどマギは大勢に一度だけ見られることだけを強みにした作品ではない点です。
物語の解釈やキャラクターの選択について語り合いやすく、鑑賞後にも作品との接点が続きます。
こうした作品は、単純な認知人数だけでは人気を測り切れません。
「続きを見る」「もう一度見る」「考察する」「新作が出れば戻ってくる」といった行動が積み重なって市場を形成します。
マーケティングの言葉で難しく考えなくても、好きなゲームで大型アップデートが来るたびに以前のプレイヤーが戻ってくる状況を想像すると分かりやすいでしょう。
まどマギには、長期間離れていたファンでも「物語の続きなら確認したい」と思わせる力が残っていた可能性があります。
『ワルプルギスの廻天』の興行収入は?公開直後の現在地
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』は、2026年8月28日にすでに公開されています。
この記事の基準日である2026年8月30日時点では、まだ公開から2日ほどしか経過していません。
そのため、『叛逆の物語』の20.8億円と比較できる最終的な累計興行収入はまだ確定していません。
少なくとも現段階では、「20.8億円を超えた」「前作を下回った」といった結論を出す時期ではないでしょう。
8月29日には新宿バルト9で公開記念舞台あいさつも開催され、鹿目まどか役の悠木碧さん、暁美ほむら役の斎藤千和さんをはじめ主要キャストが登壇しています。公開直後の現在は、まさに興行が始まったばかりの段階です。
では、『ワルプルギスの廻天』が『叛逆の物語』を超える可能性を見るには、何に注目すればよいのでしょうか。
筆者としては、公開初週の順位だけではなく、累計興行収入・観客動員・上映館の維持・特殊上映・来場者施策による継続力を見る必要があると考えています。
理由は『叛逆の物語』自身が、公開後67日間をかけて20億円を突破した作品だからです。
初日の勢いだけを比較しても、まどマギというシリーズの興行特性を正しく評価できません。
2026年の新作には、2013年当時にはなかった比較材料もあります。
『ワルプルギスの廻天』ではシリーズ初となるIMAX版が通常版と同時公開されました。
映画館側では通常上映だけでなく、より大きなスクリーンや音響環境を求める観客に別の選択肢を提示できます。
まどマギは映像表現や音響、独特な世界観そのものが鑑賞体験につながる作品です。
そのため私は、IMAXのような上映形式は単なる追加仕様ではなく、リピーター需要にも影響し得る要素だと見ています。
一方、2013年と2026年ではアニメ映画市場の環境自体が大きく異なります。
現在は大型アニメ映画が何十億円、作品によっては100億円規模へ到達するケースも珍しくなくなりました。
そのため、『叛逆の物語』の20.8億円と『ワルプルギスの廻天』の数字を比較する場合、「20億円を超えたか」だけでは評価しきれません。
2013年には、深夜アニメ発作品が20億円を超えたこと自体に歴史的な意味がありました。
2026年の新作では、13年間空いた続編がどれだけ旧来のファンを呼び戻し、新しい観客まで広げられるかが別の評価軸になります。
つまり、同じ20億円でも時代によって意味が違うのです。
この視点を持っておくと、今後発表される『ワルプルギスの廻天』の興行数字も、単純な「前作超え・前作割れ」だけで判断せずに済みます。
まどマギ映画の売上から考えるシリーズの本当の強さ
ここからは、確認できた数字を踏まえた私見です。
まどマギ映画の最大の強みは、一本の大ヒットではなく、ファンの熱量を長期間維持できていることだと考えています。
前編と後編は2013年2月末時点で計11.2億円。
その翌年ではなく、わずか約1年後に公開された『叛逆の物語』は一作品で20.8億円まで伸びました。
さらに約13年後となる2026年には、正統続編『ワルプルギスの廻天』が劇場公開されています。
この流れを一本の線として見ると、数字以上に分かりやすいものがあります。
最初は「テレビで人気だった作品を劇場でも見る」という需要でした。
そこから「完全新作なら劇場へ行く」という大きな需要が生まれ、さらに長い年月を経ても「続きならもう一度劇場へ行く」という市場が残っています。
私は、この時間をまたいで観客を戻せる力が、まどマギというIPの価値を考えるうえで非常に重要だと感じます。
『叛逆の物語』20.8億円という記録だけを検索結果で見ると、「昔ヒットしたアニメ映画」という理解で終わってしまいます。
しかし、前後編11.2億円という土台から20.8億円へ拡大した過程と、2026年の新作公開まで合わせて見ると、意味は変わります。
まどマギは、一度大勢を集めて終わった作品ではありません。
世界観やキャラクターへの関心を維持し、次の物語が提示されれば再び観客を劇場へ動かせるシリーズとして残ってきました。
また、『叛逆の物語』が2013年邦画興行収入ランキング15位だった点も見逃せません。
当時は『風立ちぬ』が120.2億円、『ONE PIECE FILM Z』が68.7億円など、より幅広い層を対象とした大型アニメ作品が上位にいました。その中で、深夜テレビアニメを起点とする『叛逆の物語』が20.8億円まで到達しています。
規模だけなら上には多くの作品があります。
しかし「どこからスタートして、どこまで市場を広げたのか」という条件まで見ると、まどマギの記録の特殊さが分かります。
これはシステムの性能を見るときに、単純な処理件数だけでなく、投入したリソースや条件まで合わせて評価するのと似ています。
数字は同じでも、前提条件が違えば意味も変わります。
映画興行でも、「20.8億円」という結果だけでなく、深夜アニメ発、前後編からの成長、ロングラン、そして13年後の正統続編という背景まで含めて見ることで、初めてシリーズの強さが立体的に見えてきます。
まとめ
まどマギ映画の売上を興行収入で見ると、最も大きな実績として確認できるのは『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の20.8億円です。2013年の邦画興行収入ランキングでは15位となりました。
その前に公開された『[前編]始まりの物語』は2013年2月末時点で5.7億円、『[後編]永遠の物語』は5.5億円と公式に案内されており、合計11.2億円です。
つまり、完全新作だった『叛逆の物語』は一作品だけで前後編2作品の公表値合計の約1.86倍まで興行規模を拡大しました。
さらに『叛逆の物語』は2013年12月31日までの67日間で20億287万9400円、145万1121人を記録し、その後も追加上映が続いています。
そして2026年8月28日には、正統続編『ワルプルギスの廻天』が公開されました。
2026年8月30日時点では公開直後のため累計興行収入を評価するには早く、『叛逆の物語』の20.8億円を超えるかどうかもまだ確定していません。
今後見るべきなのは初日の話題性だけではなく、公開数週間から数か月後までの累計興収と観客動員、上映期間です。
まどマギ映画の歴史を数字で振り返ると、前後編から『叛逆の物語』へ市場を拡大し、さらに約13年後にも新作で観客を劇場へ呼べるシリーズへ成長してきたことが分かります。
筆者としては、20.8億円という金額そのもの以上に、長い年月を超えてファンを再び映画館へ動かせることこそ、まどマギ人気の強さを示す数字では測り切れない価値だと考えています。
よくある質問
まどマギ映画で一番興行収入が高い作品は?
確認できる歴代作品では、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の20.8億円が大きな実績です。
2026年8月28日公開の『ワルプルギスの廻天』は、2026年8月30日時点では公開直後のため最終興行収入が確定していません。
まどマギ前編・後編の興行収入はいくら?
アニプレックスの公式商品案内では、2013年2月末時点で『[前編]始まりの物語』が5.7億円、『[後編]永遠の物語』が5.5億円とされています。合計すると11.2億円です。
資料によって後年の数字が異なる場合があるため、この記事では確認時点が明記された公式公表値を基準にしています。
20.8億円はまどマギシリーズ全体の売上?
いいえ。
20.8億円は『[新編]叛逆の物語』の映画館での興行収入です。
Blu-ray・DVD、配信、ゲーム、グッズ、イベントなどを含めた『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズ全体の総売上とは別の数字です。
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執筆:matsu(まつ)|現役システムエンジニア兼IT解説ブロガー


