株式会社ネディアの検証では、Windows 11の設定を見直した結果、メモリ使用量が3.8GBから3.3GBへ約500MB減りました。
ただし、4GB環境では設定変更後も余裕が小さく、8GB環境でも同時に使うアプリが多ければ重くなります。まず使用状況を確認し、無料対策で足りなければ増設や買い替えを検討するのが現実的です。
Windows 11の設定変更でメモリ500MB削減とは?
株式会社ネディアは2022年11月1日、Windows 11のメモリ消費を設定だけで減らす検証記事を公開しました。
記事名は「Windows11 パソコンのメモリ消費を極限まで落としてみよう」で、投稿者は同社の佐藤氏です。
検証では、Windows 11で次の設定を見直しています。
- 視覚効果を減らす
- 透明効果をオフにする
- 不要なスタートアップアプリを無効化する
- OneDriveの自動起動を止める
- 不要なバックグラウンドアプリを停止する
- Windows Searchの検索インデックスを無効化する
すべての設定を変更した結果、メモリ使用量は変更前の3.8GBから変更後の3.3GBになり、0.5GB、つまり約500MB減少したと報告されています。
| 項目 | メモリ使用量 |
| 設定変更前 | 3.8GB |
| 設定変更後 | 3.3GB |
| 削減量 | 約0.5GB(500MB) |
500MBという数字は、16GBや32GBのパソコンでは大きく感じないかもしれません。
しかし、搭載メモリが4GBなら、500MBは全容量の12.5%に相当します。空き容量がほとんどない環境では、無視できない差です。
一方で、元記事にはテストに使ったパソコンのCPU、搭載メモリ、ストレージ、Windows 11のバージョンなどが明記されていません。
測定時にどのアプリが起動していたのか、再起動後のどの時点で比較したのかも確認できないため、どのパソコンでも同じ500MBが減るとは断定できません。
また、元記事では「すべて実施することで500MBから1GB程度の削減が期待できる」としていますが、掲載された実測値は約500MBです。
したがって、本記事では確認できた実測結果を約500MBとして扱い、1GB削減を一般的な効果としては扱いません。
筆者として注目したいのは、500MBという数字そのものよりも、Windows 11ではOSを起動しただけでも複数の機能やアプリがメモリを使っている事実です。
利用者が何も起動していないつもりでも、スタートアップアプリ、クラウド同期、通知処理などが背後で動いています。今回の検証は、その積み重ねを整理することで一定の空きを確保できる可能性を示したものです。
Windows 11の4GB・8GBはなぜ重くなる?

Windows 11の4GBは動作に必要な最小要件であり、快適性を保証する容量ではありません。8GBも基本用途には対応できますが、マルチタスクでは不足することがあります。
Microsoftが示すWindows 11の最小システム要件では、メモリは4GB以上です。
ただし、ここでいう最小要件は、Windows 11を導入して動作させるための最低条件です。ブラウザやOffice、オンライン会議などを同時に快適に使える推奨容量という意味ではありません。
メモリは、CPUが現在処理しているデータを一時的に置く作業場所です。
机の上に例えると、容量が大きいほど複数の資料を広げたまま作業できます。容量が足りなくなると、使っていない資料をいったん別の場所へ移し、必要になるたびに戻さなければなりません。
Windowsでは、物理メモリが不足すると、SSDやHDD上のページファイルを仮想メモリとして利用します。
仮想メモリはアプリの停止を避けるために必要な仕組みですが、物理メモリより低速です。ページファイルへの読み書きが増えると、アプリの切り替えや文字入力、ウィンドウ表示などに待ち時間が発生しやすくなります。
4GB環境はOS起動後の余裕が小さい
4GBのパソコンでは、Windows 11本体、セキュリティ機能、デバイスドライバー、常駐サービスなどがメモリの大部分を使用する可能性があります。
そこへブラウザや文書作成ソフトを起動すると、物理メモリだけでは処理しきれず、仮想メモリに頼りやすくなります。
特に負荷が重なりやすいのは、次のような使い方です。
- ブラウザで複数のタブを開く
- 動画を再生しながらWeb検索をする
- WordとExcelを同時に使う
- オンライン会議に参加する
- OneDriveでファイルを同期する
- Windows Updateがバックグラウンドで動く
メールの確認や簡単な文書作成など、用途を一つに絞れば4GBでも使える場合はあります。
しかし、現在の一般的なパソコン作業では、ブラウザを開きながら資料を編集し、クラウドへ保存するといった同時処理が珍しくありません。4GBでは、この程度の作業でも余裕を失いやすいと考えられます。
8GBでも同時起動が増えると不足する
8GBは、Web閲覧、メール、文書作成、動画視聴などの基本用途に対応しやすい容量です。
ただし、「8GBあればどのような作業でも快適」というわけではありません。
現在のブラウザは、安定性や安全性を高めるため、タブや拡張機能を複数のプロセスに分けて動かします。
ニュースサイト、動画、Webメール、SNS、生成AIなどを多数開けば、ブラウザだけでもメモリ使用量が増えていきます。
さらに、TeamsやZoomなどのオンライン会議、Excel、チャットアプリ、OneDriveを同時に使えば、8GBの余裕は小さくなります。
内蔵GPUを利用するパソコンでは、搭載メモリの一部が画面表示や画像処理のために共有される場合もあります。
そのため「8GB搭載」と表示されていても、Windowsとアプリが自由に使える容量が8GBすべてとは限りません。
容量ごとの位置付けを整理すると、次のようになります。
| メモリ容量 | Windows 11での位置付け | 主な用途 | 注意点 |
| 4GB | 最小要件 | メール、軽い文書作成、少数タブ | 複数アプリの同時使用には不向き |
| 8GB | 基本用途向け | Web閲覧、Office、動画、軽い会議 | タブや常駐アプリが増えると不足しやすい |
| 16GB | 一般的なマルチタスク向け | Office、会議、複数タブ、軽い編集 | 多くの一般用途で余裕を持ちやすい |
| 32GB以上 | 高負荷作業向け | 動画編集、配信、3DCG、仮想環境 | 軽い用途だけなら使い切らない場合もある |
筆者としては、4GBと8GBの差を「Windowsが起動するか」だけで比較するべきではないと考えます。
重要なのは、普段使うアプリを同時に開いた状態で、待たされずに作業できるかどうかです。
Windows 11のメモリ不足はどう確認する?
タスクマネージャーで使用率だけを見るのではなく、利用可能容量、メモリを多く使うプロセス、ディスク使用率、重くなるタイミングを合わせて確認します。
タスクマネージャーは、次の手順で開けます。
1. 「Ctrl+Shift+Esc」を同時に押す
2. 左側の「パフォーマンス」を選ぶ
3. 「メモリ」をクリックする
4. 使用中と利用可能の容量を確認する
5. 「プロセス」でメモリ使用量の多いアプリを確認する
メモリ使用率が高くても、操作が快適で利用可能容量が残っていれば、直ちに異常とは限りません。
Windowsは空いているメモリをキャッシュとして活用するため、使用中の容量が多いこと自体は故障を意味しません。
反対に、次の状態が重なっている場合は、メモリ不足を疑いやすくなります。
- 利用可能なメモリが少ない状態が続く
- アプリを開くとディスク使用率が急上昇する
- アプリの切り替えで長く待たされる
- ブラウザのタブが頻繁に再読み込みされる
- 不要なアプリを閉じると明確に軽くなる
- 再起動直後は軽いが、時間の経過とともに重くなる
よく「使用率が80%を超えたらメモリ不足」と説明されますが、使用率だけで一律に判断するのは正確ではありません。
搭載容量、利用可能メモリ、動作中のアプリ、ページファイルの利用状況によって意味が変わるためです。
例えば、8GBの80%と32GBの80%では、残っている容量が大きく異なります。
判断するときは、特定の数字だけではなく、普段の作業中に空きがなくなり、仮想メモリへの読み書きによる遅延が実際に起きているかを確認してください。
「再起動すると直るが、数時間後に重くなる」という場合は、アプリやドライバーが確保したメモリを適切に解放できていない可能性もあります。
この現象はメモリリークと呼ばれます。特定のアプリを使った後だけ使用量が増え続けるなら、そのアプリの更新や再インストールも検討対象です。
ただし、画面の暗転や表示の乱れは、メモリ不足だけでなくグラフィックスドライバー、ディスプレイ、ケーブルなどの問題でも発生します。
表示トラブルだけを根拠にメモリ不足と決めつけないことが重要です。
Windows 11のメモリ不足を改善する優先順位は?

最初に不要なアプリを閉じ、次に自動起動を整理し、それでも不足する場合に機能設定やメモリ増設を検討します。
元記事では六つの設定が紹介されていますが、すべてを一度に変更する必要はありません。
利便性を大きく損なわない対策から、順番に試すほうが安全です。
1.不要なアプリとブラウザタブを閉じる
最初に、現在使っていないアプリとブラウザタブを閉じます。
タスクマネージャーの「プロセス」で「メモリ」の列をクリックすると、使用量が多い順に並べ替えられます。
ただし、内容が分からないWindowsのプロセスをむやみに終了してはいけません。
編集中のアプリを強制終了すると、保存していないデータを失う可能性もあります。通常はアプリの閉じるボタンから終了してください。
ブラウザでは、後で読むページをお気に入りやリーディングリストへ保存し、開きっぱなしのタブを減らします。
Microsoft EdgeやGoogle Chromeには、長時間使っていないタブを休止させる機能があります。ブラウザの設定で、メモリ節約機能が有効になっているか確認するのも有効です。
2.パソコンを再起動する
長期間再起動していない場合は、一度「再起動」を選びます。
再起動すると、アプリやWindowsが確保していたメモリが解放され、一時的なメモリリークや常駐処理の不具合が改善する場合があります。
高速スタートアップが有効なパソコンでは、通常のシャットダウン時に一部のシステム状態が保存されます。
状態をいったんリセットして確認したい場合は、シャットダウンして起動し直すより、Windowsの「再起動」を選ぶほうが分かりやすい方法です。
3.スタートアップアプリを整理する
起動時に自動で立ち上がるアプリが多いと、デスクトップを表示した直後からメモリが消費されます。
設定手順は次のとおりです。
1. タスクマネージャーを開く
2. 「スタートアップ アプリ」を選ぶ
3. 毎回使わないアプリを選択する
4. 「無効化」をクリックする
5. 再起動後に問題がないか確認する
ゲームランチャー、音楽配信アプリ、メーカーのお知らせソフト、普段使わないチャットアプリなどは、無効化を検討できます。
一方、セキュリティソフト、タッチパッド、オーディオ、グラフィックス関連のアプリは、停止すると必要な機能に影響する可能性があります。
名前や役割が分からないものは、そのままにしておくほうが安全です。
4.OneDriveの自動起動を見直す
OneDriveは、Windowsで利用できるクラウド同期サービスです。
複数端末でファイルを共有できる便利な機能ですが、大量のファイルを同期している間は、メモリだけでなくCPUやストレージにも負荷がかかります。
使っていない場合は、OneDriveの設定からWindowsへのサインイン時に自動起動する項目をオフにできます。
ただし、デスクトップ、ドキュメント、写真などのバックアップに使っている場合、停止すると最新ファイルが同期されなくなる可能性があります。
無効化やアンインストールを行う前に、どのフォルダーが同期対象になっているか確認してください。
5.視覚効果と透明効果を減らす
元記事では、最初の対策として視覚効果と透明効果をオフにしています。
視覚効果を減らす手順は次のとおりです。
1. 「設定」を開く
2. 「システム」を選ぶ
3. 「バージョン情報」を開く
4. 「システムの詳細設定」を選ぶ
5. パフォーマンス欄の「設定」を開く
6. 「パフォーマンスを優先する」を選ぶ
7. 必要な表示項目だけを戻す
元記事では、操作性を保つために次の3項目を有効に戻しています。
- アイコンの代わりに縮小版を表示する
- スクリーンフォントの縁を滑らかにする
- ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する
透明効果は、「設定」「個人用設定」「色」の順に開き、「透明効果」をオフにします。
ただし、これらは主に表示演出を減らす対策です。
筆者としては、視覚効果だけで劇的な高速化を期待するより、不要なスタートアップアプリや同期処理を先に整理するほうが、原因を把握しやすいと考えます。
6.バックグラウンド動作は個別に制限する
Windows 11では、画面を閉じた後も通知や情報更新のために動作するアプリがあります。
対応しているアプリは、「設定」「アプリ」「インストールされているアプリ」「詳細オプション」からバックグラウンド実行を制限できます。
ただし、すべてのアプリに同じ項目が表示されるわけではありません。
メールやチャットアプリを停止すると、新着通知が届かなくなることもあります。メモリを減らすために必要な機能まで一括停止するのではなく、使っていないアプリだけを対象にしてください。
検索インデックスの完全停止は慎重に判断する
元記事では上級編として、Windows Searchサービスを停止し、検索インデックスを無効化する方法も紹介されています。
検索インデックスは、パソコン内のファイルを素早く見つけるための仕組みです。大量のファイルを登録している途中では、CPUやストレージへ負荷がかかる場合があります。
一方、サービスを完全に止めると、スタートメニューやエクスプローラーでの検索が遅くなったり、目的のファイルを見つけにくくなったりします。
筆者としては、メモリ不足対策として最初から完全停止することはおすすめしません。
まず不要な検索対象を減らし、ファイルの登録処理が終わるまで様子を見るほうが、利便性と負荷のバランスを取りやすいでしょう。
500MB削減で4GB・8GBはどこまで改善する?
500MBの削減には意味がありますが、4GBや8GBの物理メモリそのものが増えるわけではなく、改善できる範囲には明確な限界があります。
4GB環境で500MBを空けられた場合、全容量に対する割合は12.5%です。
この差によって、アプリの起動直後に仮想メモリへ退避する頻度が下がったり、操作時の待ち時間が短くなったりする可能性はあります。
ただし、「500MB空けばブラウザのタブを何枚開ける」と一律には言えません。
文字中心の軽いページと、動画、広告、SNS、Webアプリを含むページでは、必要なメモリ量が大きく異なるためです。
4GB環境では、設定変更によって一時的に軽くなっても、ブラウザ、Office、オンライン会議などを同時に使えば再び不足しやすくなります。
つまり、500MB削減は4GBを快適な大容量環境へ変えるものではなく、限られた作業スペースを少し広げる対症療法です。
8GB環境では、不要な常駐アプリを減らすことで、基本作業の安定性が上がる可能性があります。
Web閲覧や文書作成を中心とする利用者なら、無料対策だけで不満が軽減するケースも考えられます。
一方、オンライン会議をしながらExcelとブラウザを開くなど、必要なアプリだけで容量を使い切る場合、設定変更だけでは根本的に解決できません。
ここで重要なのは、設定変更後に同じ作業を行い、タスクマネージャーと体感の両方を比較することです。
数字が少し下がっても、操作時の待ち時間が変わらなければ、原因はCPU、ストレージ、更新処理など別の場所にある可能性があります。
メモリ増設や買い替えを検討する目安は?
無料対策後も普段の作業で利用可能メモリがほとんど残らず、仮想メモリへのアクセスで操作が止まるなら、メモリ増設を検討する段階です。
特に、次のような状態では設定変更だけで使い続けるのが難しい可能性があります。
- 4GB環境で複数アプリを使う必要がある
- 必要なアプリだけを起動しても動作が重い
- オンライン会議中に資料を開くと固まる
- アプリを切り替えるたびに長く待たされる
- ブラウザのタブが頻繁に再読み込みされる
- SSDやHDDへのアクセスが続き、操作が進まない
- 再起動や自動起動の整理をしても改善しない
増設できる場合、4GBから8GB、または8GBから16GBへ変更すると、物理メモリ内に保持できるデータ量が増えます。
その結果、仮想メモリへの退避が減り、複数アプリの切り替えが安定しやすくなります。
ただし、パソコンによってはメモリが基板へ直接取り付けられており、交換や増設ができません。
増設前には、次の項目を確認してください。
- メモリスロットの有無
- 空きスロットの数
- 対応する最大容量
- DDR4やDDR5などの規格
- ノート用かデスクトップ用か
- 現在の枚数と1枚当たりの容量
- 分解によるメーカー保証への影響
DDR4とDDR5には互換性がなく、異なる規格のスロットへ取り付けることはできません。
作業時には静電気や部品の破損にも注意が必要です。分解に慣れていない場合は、メーカーや修理業者へ相談するほうが安全です。
増設できない機種では、買い替えも選択肢になります。
その際はメモリ容量だけでなく、CPU、SSDの有無、メモリ増設の可否も確認してください。
筆者としては、現在4GBモデルを新たに選ぶメリットは限られると考えます。
8GBは軽い用途であれば選択肢になりますが、オンライン会議や複数アプリの同時使用が多い人、購入後に増設できない機種を数年間使う人には、16GBのほうが余裕を確保しやすいでしょう。
Windows 11の500MB削減をどう評価する?
ここからは、株式会社ネディアの検証結果を踏まえた筆者の考察です。
今回の約500MB削減は、「設定変更に意味がない」という見方を否定する結果です。
スタートアップ、同期、バックグラウンド処理、表示効果を一つずつ見直せば、メモリに余裕のないパソコンでも一定の空きを作れる可能性があります。
一方で、「500MB減ったから4GBでも十分」と結論付けることはできません。
設定変更後の3.3GBという数字を4GB搭載パソコンに当てはめると、単純計算では残りが約0.7GBしかありません。実際にはハードウェア予約済み領域などもあるため、利用できる余裕はさらに小さくなる場合があります。
ここからブラウザやOfficeを起動すれば、再び仮想メモリへ頼る可能性があります。
つまり、今回の検証は4GBの十分さを証明したものではなく、容量不足の影響を少し和らげる方法を示したものと見るのが妥当です。
また、元記事が公開されたのは2022年11月1日です。
Windows 11、ブラウザ、OneDriveなどは、その後も更新されています。現在のバージョンでは画面構成や設定項目、初期状態のメモリ使用量が異なる可能性があります。
したがって、実践する際は2022年当時の数値を現在のパソコンへそのまま当てはめるのではなく、自分の環境で変更前後を測定する必要があります。
筆者が特に重要だと感じるのは、メモリ節約のために便利な機能を削りすぎないことです。
OneDriveを止めてバックアップされなくなったり、検索機能を止めて必要な資料を探せなくなったりすれば、メモリが減っても作業全体の効率は下がります。
設定変更は、数字を可能な限り小さくする競争ではありません。
自分が使っていない機能だけを整理し、必要な機能を残した状態で動作を改善することが目的です。
さらに、重いパソコンを毎日使う場合は、設定を調整し続ける時間と、増設や買い替えに必要な費用を比較する視点も欠かせません。
数分の待ち時間でも、毎日積み重なれば大きな負担になります。仕事で使うパソコンでは、処理待ちやフリーズによって失う時間もコストの一部です。
筆者としては、無料対策を一度試して変化を測り、改善が小さければ早めにハードウェア側を見直す判断が合理的だと考えます。
Windows 11のメモリ不足対策まとめ
株式会社ネディアが2022年11月1日に公開した検証では、Windows 11の視覚効果、透明効果、スタートアップアプリ、OneDrive、バックグラウンドアプリ、検索インデックスを見直しました。
その結果、メモリ使用量は3.8GBから3.3GBへ減り、実測で約500MBの削減が確認されています。
ただし、テスト機のCPU、搭載メモリ、Windows 11のバージョン、詳しい測定条件は公開されていないため、すべてのパソコンで同じ結果になるとは限りません。
4GBはWindows 11の最小システム要件ですが、複数のアプリを使うには余裕が小さい容量です。
8GBは基本用途に対応しやすい一方、ブラウザの多数タブ、Office、オンライン会議、クラウド同期などが重なると不足することがあります。
まずはタスクマネージャーで、利用可能メモリ、消費量の多いアプリ、ディスク使用率、重くなるタイミングを確認してください。
不要なアプリとタブの終了、再起動、スタートアップ整理、OneDriveやバックグラウンド動作の見直しを順番に試し、それでも改善しなければ増設や買い替えを検討しましょう。
設定変更による500MB削減には価値がありますが、物理メモリそのものを増やす方法ではありません。
4GBや8GBで必要な作業が収まらない場合は、便利な機能を削り続けるより、16GBを含めたハードウェア構成を見直すほうが根本的な解決につながります。
よくある質問
Windows 11はメモリ4GBでも使えますか?
Windows 11の最小システム要件は満たしますが、快適性が保証される容量ではありません。
メールや軽い文書作成など用途を絞れば使える場合はあるものの、ブラウザやOfficeを同時に使うと仮想メモリへ頼りやすくなります。
Windows 11でメモリ8GBなのに重いのは故障ですか?
故障とは限りません。
多数のブラウザタブ、オンライン会議、クラウド同期、スタートアップアプリ、Windows Updateなどが重なると、8GBでも余裕がなくなります。タスクマネージャーで利用可能容量と使用量の多いアプリを確認してください。
設定変更だけで本当に500MB減りますか?
株式会社ネディアの2022年の検証では、3.8GBから3.3GBへ約500MB減少しました。
ただし、テスト環境の詳しい構成や測定条件は公開されておらず、削減量はパソコンや設定によって変わります。変更前後を自分の環境で測定することが大切です。


