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ホームページビルダーは制作ソフト、WordPressは更新基盤であり、選択は更新頻度と担当人数で決まります。
年に数回、一人で更新するならホームページビルダー、月数回以上または複数人で更新するならWordPressが有力です。両者を組み合わせる方法もありますが、対応バージョンと保守範囲には注意が必要です。
ホームページビルダーとWordPressの違いとは?
ホームページビルダーとWordPressの最大の違いは、ホームページを作成・更新する仕組みです。
ホームページ・ビルダーは、株式会社ジャストシステムが提供するWindows向けのホームページ作成ソフトです。パソコンへインストールし、文字や画像などのパーツを配置してページを制作します。
WordPressは、レンタルサーバーなどへインストールして利用するCMSです。CMSとは、ブラウザの管理画面から記事、固定ページ、画像、ユーザーなどを管理する仕組みを指します。
最初に、2026年8月時点の主な違いを整理します。
| 比較項目 | ホームページビルダー | WordPress |
| 種類 | Windows向けホームページ作成ソフト | サーバー上で動くCMS |
| 主な操作場所 | ソフトを入れたWindowsパソコン | Webブラウザの管理画面 |
| 本体価格 | ホームページ・ビルダー23は税込29,700円 | WordPress本体は無料 |
| 公開に必要なもの | サーバー、ドメイン、転送設定など | サーバー、ドメイン、データベースなど |
| 通常の更新方法 | 編集後にサーバーへ転送 | 管理画面から直接公開 |
| 複数人更新 | データや転送設定の共有が必要 | ユーザーごとにアカウントを作成可能 |
| スマートフォン更新 | 通常のHTMLサイトでは不向き | 管理画面やアプリから可能 |
| 機能追加 | 製品内の機能が中心 | テーマやプラグインで追加 |
| 保守 | 制作データ、転送設定、ソフトを管理 | 本体、テーマ、プラグイン、バックアップを管理 |
| 向いているサイト | 更新が少ない会社案内、店舗案内 | ブログ、ニュース、事例、採用、商品情報 |
| 対応端末 | 主にWindowsパソコン | Windows、Mac、スマートフォンなど |
ホームページ・ビルダー23の個人向け通常価格は、パッケージ版とダウンロード版のいずれも税込29,700円です。バージョンアップ版は税込22,880円ですが、対象製品を所有している利用者向けとなります。価格は2026年8月6日に公式ページで確認したもので、購入時には最新情報を確認してください。ジャストシステムズ
結論を条件別にまとめると、次のようになります。
- 年に数回、一人、Windowsパソコン固定で更新するならホームページビルダー
- 月に数回以上、複数人、複数端末で更新するならWordPress
- ホームページビルダーの制作画面を使いながら記事更新も行いたいなら併用
ただし、併用すれば必ず簡単になるわけではありません。ホームページビルダー、WordPress、専用プラグイン、サーバーという複数の仕組みを管理するため、トラブル時の原因切り分けは難しくなります。
ホームページビルダーとWordPressの料金はどちらが安い?
自分でホームページを作る場合、初年度の費用はWordPressの方が低くなりやすい傾向があります。
ただし、WordPress本体が無料だからといって、ホームページを無料で運営できるわけではありません。どちらを選んでも、基本的にはレンタルサーバーと独自ドメインが必要です。
初年度費用と2年目以降の目安
小規模サイト向けレンタルサーバーでは、12か月契約で年間1万3,000円前後となる料金例があります。
2026年8月時点では、エックスサーバーのスタンダードプランが通常料金で月額1,100円、ConoHa WINGのベーシックプランが12か月で13,068円です。キャンペーン、契約期間、無料ドメイン特典によって実際の支払額は変わります。レンタルサーバー 高速・高機能・高安定性の【エックスサーバー】+1
年間約1万3,000円のサーバーを利用すると仮定した場合、費用は次のように考えられます。
| 費用項目 | ホームページビルダー | WordPress |
| 制作ソフト・CMS本体 | 29,700円 | 0円 |
| サーバー1年分の例 | 約13,000円 | 約13,000円 |
| 初年度の概算 | 約42,700円 | 約13,000円 |
| 2年目以降の基本費用 | サーバー・ドメイン代 | サーバー・ドメイン代 |
| 追加費用の例 | 将来のバージョンアップ | 有料テーマ、プラグイン |
| 保守を外注する場合 | 別途見積もり | 別途見積もり |
この金額には、独自ドメイン、有料画像、文章作成、ロゴ制作、問い合わせフォームの外部サービス、制作代行費などを含めていません。
サーバー契約に独自ドメイン無料特典が付く場合もありますが、契約終了後の移管条件や更新価格まで確認することが重要です。
ホームページビルダーは買い切りでも維持費がかかる
ホームページビルダーは買い切り型のソフトですが、インターネット上で公開する限り、サーバーやドメインの費用は継続します。
そのため、「ホームページビルダーは一度購入すれば、その後は無料」と考えるのは正確ではありません。
ソフトを同じバージョンのまま使い続けることはできますが、Windows、ブラウザ、HTML仕様、WordPressなど周辺環境は更新されます。将来、新しいバージョンへ移行する際には、バージョンアップ費用や作業時間が発生する可能性があります。
WordPressは無料でも保守作業が必要
WordPressは本体を無料で利用できますが、本体、テーマ、プラグインの更新やバックアップが必要です。
WordPress公式ドキュメントも、WordPress本体を最新状態に保ち、テーマやプラグインを更新するよう案内しています。更新前にはバックアップを用意し、不具合が起きた場合に戻せる状態にしておくのが基本です。WordPress.org+2WordPress.org+2
自分で保守できない場合は、制作会社や保守業者への依頼費も考えなければなりません。
2026年8月に公開されている小規模サイトの料金例には、WordPressによる5ページ構成で初期5万円・月額5,000円というサービスや、制作から保守までを月額3,800円で提供する最低12か月契約のサービスがあります。これは個別事業者の料金例であり、市場全体の平均ではありません。ホームページ制作/月額3800円+1
制作代行費は、ホームページビルダーかWordPressかだけでは決まりません。
ページ数、原稿作成、写真撮影、独自デザイン、予約機能、決済機能、更新代行、保守範囲などによって大きく変わります。依頼するときは、制作費だけでなく、公開後の月額費用と更新回数も確認しましょう。
更新方法・対応端末・複数人運用はどう違う?
ホームページは、制作期間よりも公開後の運用期間の方が長くなります。
そのため、作成画面の分かりやすさだけでなく、誰が、どの端末から、どのくらいの頻度で更新するかを比較することが重要です。
ホームページビルダーの更新方法
通常のHTMLサイトをホームページビルダーで作る場合は、パソコン内の制作データを編集し、完成したファイルをサーバーへ転送します。
基本的な流れは次のとおりです。
1. ホームページビルダーでページを開く
2. 文字や画像を修正する
3. パソコン上で表示を確認する
4. サーバーへ転送する
5. 公開ページをブラウザで確認する
編集データと転送設定が入っているパソコンが中心になるため、担当者が変わる場合はデータの引き継ぎが必要です。
画像の元データ、編集前のファイル、FTP情報、サーバーの契約情報などを一人だけが管理していると、退職やパソコン故障をきっかけに更新できなくなることがあります。
ホームページ・ビルダー23はWindows 11 HomeおよびProの日本語版に対応し、64ビット版WindowsではWOW64上で動作します。必要容量は4.0GB以上で、Arm版Windowsは動作保証外です。
同一ユーザーが使用するパソコンであれば、合計3台まで利用できます。ジャストシステムズ+1
3台にインストールできることと、3人で共同運営できることは同じではありません。
複数人が同時に異なるデータを編集すると、どのファイルが最新版なのか分からなくなる可能性があります。共有フォルダを使う場合も、編集ルールとバックアップが必要です。
WordPressの更新方法
WordPressでは、管理画面へログインしてページや記事を修正し、そのまま公開できます。
基本的な流れは次のとおりです。
1. ブラウザから管理画面へログインする
2. 記事や固定ページを編集する
3. プレビューで確認する
4. 更新または公開する
通常の記事更新では、編集したHTMLファイルをFTPで転送する必要がありません。
パソコンを固定せずに更新できるため、店舗、事務所、自宅など複数の場所から作業する運用に向いています。
WordPressにはユーザーごとに権限を設定する仕組みがあります。管理者、編集者、投稿者などの役割を分けられるため、記事を書く担当者にサーバー設定まで変更できる権限を与えない運用も可能です。WordPress.org+1
更新頻度と人数で比較する
実際の選択では、次の4条件を確認すると判断しやすくなります。
| 運用条件 | 適した選択肢 |
| 年1~4回程度、一人で修正 | ホームページビルダーが候補 |
| 月1回以上、新着情報を追加 | WordPressが有力 |
| 更新担当者が2人以上 | WordPressが有力 |
| 制作はホームページビルダー、記事はブラウザ更新 | WordPress連携を検討 |
| 担当者がWindowsパソコンを使えない | WordPressが有力 |
| 本体やプラグインの保守をしたくない | 保守サービスを含めて比較 |
たとえば、トップページ、会社概要、サービス、アクセス、問い合わせの5ページだけで、変更が年に2回程度なら、ホームページビルダーでも十分に運営できます。
一方、施工事例を毎週追加し、営業担当者2人と事務担当者1人が更新するなら、個別アカウントを作れるWordPressの方が管理しやすいでしょう。
ホームページ・ビルダー23は最新WordPressに対応している?
ホームページ・ビルダー23の「WordPress 6.7対応」は、2026年8月時点のWordPress最新版に対応しているという意味ではありません。
2026年8月6日時点のWordPress最新安定版は、2026年7月17日に公開されたWordPress 7.0.2です。WordPress 7.0.2は重要なセキュリティ問題を修正したリリースとして公開されています。WordPress.org+1
一方、ホームページ・ビルダー23は、2025年6月27日に発売された製品です。ジャストシステムは、同製品についてWordPress 6.7への対応を案内しています。ジャストシステムズ+1
公式情報に登場するバージョンを整理すると、次のようになります。
| 対象 | 表示されているバージョン | 意味・注意点 |
| WordPress公式の最新安定版 | 7.0.2 | 2026年8月6日時点の最新版 |
| ホームページ・ビルダー23 | WordPress 6.7対応 | 製品発売時に案内された対応環境 |
| ホームページ・ビルダー23動作情報 | 6.7.1-ja | 公式が確認した組み合わせ |
| ホームページ・ビルダー | サービス 6.2.2 | 2025年6月27日以降の新規インストール |
| ホームページ・ビルダー22向け案内 | 5.3 | 旧製品向けに指定されたバージョン |
ホームページ・ビルダー サービスの公式FAQでは、2025年6月27日以降に新規インストールするWordPressを6.2.2としています。同じFAQ内で、ホームページ・ビルダー22を使用する場合はWordPress 5.3をインストールするよう案内しています。JustSystems サポート
つまり、「WordPress 6.7」「6.7.1-ja」「6.2.2」「5.3」は、それぞれ対象となる製品やサービスが異なります。
これらをまとめて「ホームページビルダーはWordPressに対応している」とだけ説明すると、現在の最新版にも問題なく対応しているように誤解されかねません。
6.7.1-jaは最新版ではなく動作確認情報
ホームページ・ビルダー23で示されるWordPress 6.7.1-jaは、ジャストシステムが動作を確認したバージョンです。
WordPressそのものの最新バージョンを示す数字ではありません。
WordPressは、セキュリティ修正や不具合修正のために更新されます。ホームページビルダー側の専用テンプレートやプラグインを使う場合は、WordPress本体だけを先に更新すると、編集機能や表示に影響する可能性があります。
反対に、互換性を優先して古いWordPressを長期間使い続けることにもリスクがあります。
そのため、ホームページビルダーとWordPressを連携させる場合は、少なくとも次の4点を確認する必要があります。
- 使用中のホームページビルダーのバージョン
- WordPress本体のバージョン
- hpb関連プラグインの対応状況
- サーバーが提供するPHPやデータベースの環境
特に事業用サイトでは、更新前のバックアップと、問題が起きた場合に戻せる手順を用意しておくべきです。
ホームページビルダーとWordPressはどちらがおすすめ?
どちらがおすすめかは、初期制作の簡単さより、公開後の運用方法で決まります。
ここでは、選択肢を3つに分けて考えます。
ホームページビルダーがおすすめの人
ホームページビルダーは、次の条件に合う人に向いています。
- Windowsパソコンで制作する
- 更新担当者が一人で固定されている
- 更新は年に数回程度
- 会社概要や店舗情報が中心
- HTMLファイルとして管理したい
- テンプレートや付属素材を活用したい
- パソコン用ソフトの操作に慣れている
ホームページ・ビルダー23には、ドラッグ&ドロップを中心とする「SP」と、HTMLやCSSも扱える「クラシック」があります。
公式ページでは372種類のテンプレートを搭載し、WordPressテンプレートとフルCSSテンプレートはレスポンシブWebデザインに対応すると案内されています。ジャストシステムズ+1
ページ構成がほとんど変わらず、トップページのお知らせや営業時間を年に数回直す程度なら、専用ソフトで制作データをまとめて管理する方法にも合理性があります。
ただし、制作データとサーバー情報を担当者のパソコンだけに保存するのは避けましょう。
外付けストレージや組織管理のクラウドへバックアップし、第三者が引き継げる資料を残す必要があります。
WordPressがおすすめの人
WordPressは、次の条件に合う人に向いています。
- ブログや新着情報を継続的に追加する
- 施工事例、商品、求人情報を増やす
- 複数人で更新する
- 自宅、店舗、事務所から更新する
- 検索流入を狙って記事を蓄積する
- 将来、機能やページを増やす
- 更新担当者ごとに権限を分ける
記事を増やすサイトでは、日付、カテゴリー、投稿者、タグなどをCMSで管理できる利点があります。
新しい記事を追加するたびにメニューや記事一覧を手作業で書き換える必要がないため、継続的な情報発信との相性が良好です。
筆者はWordPressの記事サイトを運用している立場ですが、日常の公開作業を「編集、プレビュー、公開」という管理画面内の工程に集約できる点は大きな利点だと感じます。
一方で、本体、テーマ、プラグイン、バックアップ、サーバーという保守項目は残ります。記事を簡単に投稿できることと、サイト全体を保守しなくてよいことは別問題です。
ホームページビルダーとWordPressの併用が向いている人
ホームページビルダーには、WordPressサイトの制作や運用を補助する機能があります。
この連携は近年突然追加されたものではなく、ホームページ・ビルダー17の時代には、すでにブラウザから更新できるWordPressサイトを扱う仕組みが用意されていました。2012年当時の公式教材でも、WordPressを「ブラウザだけで更新できる仕組み」として説明しています。JustSystems サポート+1
2025年発売のホームページ・ビルダー23でも、WordPressサイト用テンプレートやブロックエディター関連の機能強化が行われました。ジャストシステムズ+1
併用が候補になるのは、次のような場合です。
- すでにホームページビルダーの操作に慣れている
- 基本デザインはホームページビルダーで作りたい
- 公開後のお知らせはブラウザから更新したい
- 既存のhpb用WordPressサイトを継続したい
ただし、新規サイトで併用を選ぶ場合は、将来の移行まで考える必要があります。
ホームページビルダー専用のテンプレートやプラグインへの依存が強いと、一般的なWordPressテーマへ変更するときに、デザインやウィジェットの再設定が必要になる可能性があります。
サポート範囲と将来の移行で注意すること
ホームページビルダーは市販ソフトなので、製品に関するサポートがあります。
しかし、ホームページに関係するすべての質問をジャストシステムへ相談できるわけではありません。
公式の動作環境と購入前Q&Aでは、HTMLソース、JavaScript、スタイルシート、CGIの編集支援や、検索サイト、レンタルサーバーなど他社サービスに関する質問はサポート対象外とされています。
WordPressについても、hpbダッシュボードプラグインで追加されるメニューやコマンド以外は、原則としてサポート対象外です。ジャストシステムズ+1
たとえば、次の問題は複数の問い合わせ先にまたがる可能性があります。
- ホームページビルダーが起動しない
- FTPでサーバーへ接続できない
- WordPressの管理画面へ入れない
- プラグイン更新後に画面が崩れた
- PHPのバージョン変更後にエラーが出た
- 検索結果にページが表示されない
ホームページビルダー本体の問題はジャストシステム、サーバー設定はレンタルサーバー会社、外部プラグインは開発元というように、担当範囲が分かれます。
「サポート付き」という言葉だけで選ばず、何を、何回、どの方法で相談できるのかを確認しましょう。
将来の移行で再作業になりやすい部分
ホームページを別の環境へ移すとき、文章や写真そのものよりも、特定製品に依存した装飾や機能が問題になりやすくなります。
ホームページビルダーでは、再編集用の元データが残っていないと、ロゴ、ボタン、吹き出しなど一部の素材を再編集できない場合があります。公式Q&Aでも、ローカルの再編集用フォルダに元データが必要と案内されています。ジャストシステムズ
WordPressでも、テーマ専用ブロック、ショートコード、ページビルダープラグインへ依存すると、テーマ変更後にレイアウトを作り直すことがあります。
筆者としては、次のデータを制作環境とは別に保管する方法をおすすめします。
- 各ページの文章
- 加工前の写真
- ロゴの元データ
- サーバーとドメインの契約情報
- FTPやデータベースの設定情報
- 使用テーマとプラグインの一覧
- 更新手順とバックアップ手順
重要なのは、現在の担当者が更新できることだけではありません。
担当者が交代しても、別の制作会社へ依頼しても、サイトを止めずに引き継げる状態を作ることが長期運営では重要です。
筆者が考える失敗しにくい選び方
ホームページビルダーとWordPressを「初心者向けと上級者向け」に分ける考え方は、現在では適切とはいえません。
ホームページビルダーでも、FTP、URL、公開先、WordPress、データベースなどの設定が必要になる場合があります。
WordPressも、レンタルサーバーの自動インストール機能と既成テーマを利用すれば、HTMLやPHPを直接書かずに基本的なサイトを作れます。
難易度を決めるのは製品名だけではなく、作りたい機能と自分で管理する範囲です。
5ページ・担当2人・月4回更新で考える
選択に迷った場合は、具体的な運用条件を置いて考えると判断しやすくなります。
例として、次のサイトを想定します。
- 全5ページ
- 更新担当者は2人
- お知らせを月4回更新
- 写真を月8枚追加
- 3年以上運用する
通常のHTMLサイトをホームページビルダーで管理する場合、毎回「制作データを開く、編集する、転送する、公開確認をする」という工程が発生します。
2人で作業するなら、制作データ、画像、転送設定、更新日時を共有しなければなりません。
WordPressの場合は、2人分のアカウントを作成し、ブラウザから記事を更新できます。
ただし、記事投稿とは別に、WordPress本体、テーマ、プラグイン、バックアップの保守担当を決める必要があります。
この条件なら、筆者はWordPressを中心に選びます。
月4回の更新を3年間続ければ、単純計算で144回の更新になります。制作時に少し慣れが必要でも、更新のたびにファイル転送や最新版データの確認を繰り返す負担を減らせるためです。
反対に、更新が年2回なら3年間で6回です。
担当者が一人でWindowsパソコンも固定されているなら、ホームページビルダーで通常のHTMLサイトを管理する方法も十分に現実的です。
更新回数より重要なのは担当者変更
私が特に重要だと考えるのは、更新回数だけでなく、担当者が変わる可能性です。
ホームページビルダーで作ったサイトでも、制作データ、画像、契約情報、操作手順が整理されていれば引き継げます。
WordPressで作ったサイトでも、管理者メールアドレスが退職者個人のものだったり、サーバー契約者が不明だったりすれば、引き継ぎは困難です。
つまり、WordPressを選ぶだけで組織的な運用になるわけではありません。
どちらを選んでも、会社名義の契約、共有できる管理情報、定期バックアップ、更新手順書が必要です。
3年後に変更できるかで判断する
新規サイトでは、「今すぐ作れるか」と同時に「3年後に変更できるか」を考えるべきです。
商品やサービスが増える可能性があるなら、ページや投稿を追加しやすいWordPressが有力です。
情報がほとんど変わらない案内サイトなら、ホームページビルダーでシンプルなHTMLサイトを作り、管理対象を減らす考え方にも利点があります。
併用は、両者の長所を利用できる反面、依存する仕組みも増えます。
新規制作で特別な理由がない場合、筆者は次の基準で選びます。
- 更新が年数回で一人管理なら、ホームページビルダー
- 更新が月数回以上または複数人なら、WordPress
- 既存のhpb環境を生かす明確な理由があるなら、併用
- 保守担当者がいないなら、製品ではなく保守サービスを含めて選ぶ
まとめ
ホームページビルダーは、Windowsパソコンへインストールして利用するホームページ作成ソフトです。
WordPressは、サーバー上で動作し、ブラウザから記事やページを管理するCMSです。
ホームページ・ビルダー23の通常価格は、2026年8月時点で税込29,700円です。WordPress本体は無料ですが、どちらを選んでもサーバー、ドメイン、保守などの費用は発生します。
初年度の自己制作費用は、年間約1万3,000円のサーバーを使う想定では、ホームページビルダーが約4万2,700円、WordPressが約1万3,000円からとなります。
ただし、価格だけで選ぶべきではありません。
更新が少なく、担当者が一人で、Windowsパソコンを固定して使うならホームページビルダーが候補です。
記事や事例を継続的に増やす場合や、複数人で更新する場合はWordPressが適しています。
ホームページビルダーとWordPressの併用も可能ですが、2026年8月時点のWordPress最新安定版は7.0.2である一方、ホームページ・ビルダー23が案内する対応環境はWordPress 6.7系です。
「WordPress対応」と「WordPress最新版への対応」は同じではありません。
購入時の操作性だけでなく、更新頻度、担当人数、保守担当、対応バージョン、3年後の移行方法まで確認して選びましょう。
よくある質問
ホームページビルダーとWordPressは別のものですか?
はい、基本的には別のものです。
ホームページビルダーはWindows向けのホームページ作成ソフトで、WordPressはサーバー上でサイトを管理するCMSです。ただし、ホームページビルダーでWordPressサイトを作成する連携機能もあります。
ホームページビルダーとWordPressはどちらが安いですか?
初年度に自分で制作する場合は、本体が無料のWordPressの方が安くなりやすいでしょう。
ホームページ・ビルダー23は税込29,700円ですが、WordPress本体には購入費がありません。ただし、どちらもサーバー代、ドメイン代、保守費用などが必要です。
ホームページ・ビルダー23はWordPress 7.0.2に対応していますか?
公式に案内されているのはWordPress 6.7への対応と、6.7.1-jaでの動作確認です。
2026年8月6日時点のWordPress最新安定版は7.0.2ですが、ホームページ・ビルダー23のすべての専用機能が7.0.2で正式対応しているとは確認できません。利用前にジャストシステムの最新情報を確認してください。
複数人で更新するならどちらが向いていますか?
一般的にはWordPressが向いています。
利用者ごとにアカウントと権限を設定でき、ブラウザから更新できるためです。ホームページビルダーで通常のHTMLサイトを共同管理する場合は、制作データや転送設定の共有ルールが必要です。
ホームページビルダーとWordPressを併用すれば簡単になりますか?
初期デザインをホームページビルダーで作り、公開後の記事をWordPressで更新できる利点があります。
一方で、ホームページビルダー、WordPress、hpb関連プラグイン、サーバーを管理することになるため、必ずしも保守が簡単になるとは限りません。
執筆:ホームページ制作・WordPress運用を解説するブログ記者


